魂の骨格 「HI-METAL R テクロイド ブレーダー」商品化記念 メカニカルデザイン・宮武一貴スペシャルインタビュー

「HI-METAL R テクロイド ブレーダー」商品化記念 メカニカルデザイン・宮武一貴スペシャルインタビュー

「まさに皇帝への寄贈品、貢ぎ物ですよ」

■HI-METAL R テクロイド ブレーダー

――『テクノポリス21C』よりブレーダーがHI-METAL Rとして、ついに2018年5月に発売されることになりました。
実物を見ていただいていかがですか?

宮武:アンデルセンの「小夜啼鳥(ナイチンゲール)」の話※が思い浮かびました。ぜんまい仕掛けの小鳥が皇帝へと献上されるんですけど。(「HI-METAL R ブレーダー」は)まさに皇帝への寄贈品、貢ぎ物ですよ。
もしくは“からくり儀右衛門”の発明品! そのレベルですね。幸せですよね、今のユーザーさんは(笑)。

――ありがとうございます!

宮武:すでに故人ですが“ロボ師”と呼ばれた造形師の佐藤 拓さんが作ったブレーダーがうちに居るんですよ。まったく動かないけど、とにかくカッコイイ!
ただ、それはガレージキットでしたからね。

宮武一貴スペシャルインタビュー

――「HI-METAL R テクロイド ブレーダー」は彩色済み完成品アクションフィギュアですからね。

宮武:1万円以上の高額製品ですけど、その価値から言って、これはもう値段じゃない!
実際のところ、“からくり儀右衛門”レベルの立体がプロダクトとして当たり前に手に入るなんて。ちょっと考えられないですね。
まさに桁違いの完成度ですよ。

――監修中、分解図や内部図解を見ていただくと、宮武さんから「すごいことをしてくれたなぁ」なんてリアクションを頂きましたが、普通のユーザーはなかなか気付かないような可動機構を随所に採用しています。

宮武:皇帝は、ぜんまい仕掛けのナイチンゲールがどんな構造になっているかなんて考えもしないじゃないですか。
逆にお客さんにそこを考えさせたら、プロとして失格だと思うんですよ。大喜びで見て、触ってもらって、好きに遊んでもらって、なおかつ壊れずに……もちろん、極端なことをやれば壊れるでしょうけど。
一応良識のある大人のファンであればね(笑)。

宮武一貴スペシャルインタビュー

――宮武さんもユーザーさんも分解しないでくださいね(笑)。

宮武:保存用、展示用、分解用、あとはいざというときに人に譲ったりなどの布教用or予備用の4箱買うユーザーさんも出てくるかも……嫌な時代だな(笑)。
でも、結局そのレベルで欲しくなります。実際は内部構造なんて気にしないで、楽しんでもらいたいですね。
イラストで描いた片膝立ちや、伏せ撃ちなんて、まず再現したくなるはずですし。

――そうですね。

宮武:「できる!」と驚いてほしい。「できる!」はいいけど、その後に「なんでできるの?」という疑問がわくでしょうけど。
分解は自己責任で……僕自身が開く誘惑を抑えるのに必死だな(笑)。

――いくつかオミットしたところもあって、水素エネルギーユニットやビデオカセットの着脱機構などは再現していないんです。開発側としてはポーズ再現を優先させた結果なのですが……。

宮武:まさにそうだと思います。やはり店頭でブレーダーが当時の設定画のポーズで飾られているのを見たら、やっぱり買っちゃうでしょうしね(笑)。


「スーパーロボットなど巨大ロボットアニメ作品だったら、怒られますね(笑)」

■テクロイド ブレーダーのデザイン

――「テクロイド ブレーダー」のデザインについてお聞かせください。

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宮武:当初、ブレーダーを着ぐるみで作ることになったのですが、まずデザインの上でアニメと違ってディテールは増やせると。
ただ、材質感をどうするか悩んでいて。『マグマ大使』みたいな“皺”がよった着ぐるみとは異なる表現を……と悩んでいたら『マッハバロン』は硬質感があったんです。
東宝さんサイドにも相談したら、素材的にもOKがもらえました。

――“着ぐるみ”ならではのデザインはあったのでしょうか?

宮武:黒いゴムスーツの上にパネル分割で装甲を取り付けたり、ディテールを増やして金属パーツやメカパーツを設定すれば、リアルに見えるはずと。
肘を二重関節にすれば、アクション中の関節の動きが自然に見えるだろうなど、考えながら設定していきます。

――ちなみにパワードスーツの設定では実際にダンボールで工作して可動などを試したこともあったようですが、ブレーダーも試作をしたのでしょうか?

宮武:あれ(ダンボール工作)を作ったのはスタジオぬえじゃないですよ。(ブレーダーは)一発で描いています。これだけスペースに余裕を作れば、可動は大丈夫だと想定できましたから。
スーツアクターさんは細身の人に頼むしかないけども、大抵みんな細いですから。余裕あるサイズで作れば、肘の二重可動もあるので、腕のアクションも可能でしたし。
腕の部分を太くすることで、手首をあまり見せないようにして、人を感じさせないようにもなっています。
これは『マッハバロン』『パワードスーツ』でも、同じようなことをしています。

――アニメ設定に方向転換したとは言え、やはりディテールは少なくないですよね。

宮武:もし、スーパーロボットなど巨大ロボットアニメ作品だったら、怒られますね(笑)。
ただ、元々は着ぐるみで考えていた関係で、「なんかシンプルになっちゃったね」と言われました(笑)。むしろ、これ以上シンプルにすることは、許されなかった感があります。

――スキャニーのデザインはいかがですか?

宮武:スキャニーのクリーンナップに関しては河森正治(※サテライト所属。ビジョンクリエーター。『マクロスΔ』総監督。元スタジオぬえ所属)にもアイデア出しを手伝ってもらいました。“おさげ”は河森のアイデアだったと思います。
「自由に動いてセンシングするのはどう?」とか言っていたはずです。
セーラー服にストッキングをガーターベルトで吊るイメージは僕のアイデア。ちょっと危ないかなと思いながらも「大丈夫、刑事(デカ)だから」と割り切って(笑)。
ただ、ラインを極力工学的な硬い感じにしながら、その上で全体のシルエットを女性的な印象にまとめていきました。

宮武一貴スペシャルインタビュー

――腿は丸みがなく、硬質なイメージがありますよね。

宮武:四角いです。細めに絞ったことで女性的になる半面、メカっぽさが落ちるのを避けて、割とストンとした感じでデザインしました。
今見ると、「ちょっとこれは絞りすぎ?」にも感じますが。胸部は胸郭の部分を意識していますね。
胸のパネル開けて、でもあれはアトムの真似なんですけれども(笑)。胸は、まぁ、微乳かな。

――当時、宮武さんはブレーダーの背面のハイディテール画稿を描かれていましたが、正面も存在するのでしょうか?

宮武:描いた記憶は無いんですよ。おそらく描いたでしょうけれども……僕の頭の中では、アニメ決定稿のブレーダーになっています。

――当時のご自身を「ハイディテール症候群」と自らおっしゃったことがありました。

宮武:時期が『さよならジュピター』の直後ということもあります。『さよならジュピター』でハイディテールに慣れてしまっていて、途中、作画に替わってから、削るのが大変で……(笑)。

――『さよならジュピター』が1984年公開、『テクノポリス21C』が1982年公開ですので、『テクノポリス21C』の方が先ではないのですか?

宮武:実は『さよならジュピター』は(制作に)時間がかかっているんですよ。小松左京さんから依頼があって、最初はモノになるかどうかもわからないところから、まず1枚描いて。それから数年間ですから。

――手掛けられたのは『さよならジュピター』の方が早かったんですね。

宮武:ミニチュアモデルを小川正晴君が作っていました。
彼はそれこそ河森正治よりも一番先にスタジオぬえにアプローチしてきた男で。僕が1970年代、日本SF大会に出す同人出版のために描いたディスカバリー号の図面を元に、2mのモデルをスタジオぬえに遊びにきながら作っていましたね。
それこそ模型好き、SF好きの連中が集まってきて。その中に河森やら美樹本晴彦(※イラストレーター、キャラクターデザイナー、漫画家。『超時空要塞マクロス』ではキャラクターデザインを担当。河森氏とは高校の同級生)なんかもいました。
「こっちは一生懸命仕事しているのに、まったくもう!」とか僕らは思っていました(笑)。
そんな関係もあって、小川君は『さよならジュピター』のモデルを作ることになるんです。

――小川さんは『ゴジラ』シリーズや『ガンヘッド』なども手掛けられたオガワモデリングの代表の方ですよね。

宮武:彼は高校生当時からものすごくプロデュース能力が高かった。
当然ながら企業経営者としての能力も高い。最初に完成した貨物艇のモデルを小松さんにお見せしたら、ガシッと(モデルを)抱きしめて「俺のもんだ!」と(笑)。
小川君は泣いて喜んでいましたね。

――実際にプロップとして使われたんですか?

宮武:当時の撮影現場はかなり荒っぽいので、撮影中、毎日のようにどこかが壊れるわけです。毎日のように東宝のスタジオで修復していました。
河森や美樹本も現場に借り出されていましたよ。限界知らずに頑張っちゃう男たちでしたね(笑)。
彼らはそういう現場で叩かれて、理想と現実とを見せられながら育ってきたわけです。


「もっと本格的なSFを作れないかというのがスタートでした」

■『テクノポリス21C』の誕生

――『テクノポリス21C』についてお聞かせください。作品タイトルや名称などは宮武さんの命名なのでしょうか?

宮武:「テクノロイド」か「テクロイド」か? それから「テクノポリス」か「フィーチャーポリス」か? 命名には苦労しました。
松崎健一(※脚本家、スタジオぬえ創立メンバーのひとり)から「C」を付けるのは反対されましたが、付けちゃった(笑)。

――ちなみ「21C」の正式な読み方は何でしょう?

宮武:[Twenty One Century]です。まぁ、単純に[にじゅういちシー]と呼んでいますけどね(笑)。

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――さきほども、企画当初はアニメではなく実写特撮作品だったというお話がありましたが、どのような経緯だったのでしょうか?

宮武:東宝さん、主に東宝特美さんの方からお話があったんです。もっと本格的なSFを作れないかというのがスタートでした。
ミニチュアでもって未来都市を作るのは割に簡単だろうと。予算はかかりますけども一度造ってしまえばね。
ブレーダーにしろスキャニーにしろ、特撮やミニチュアを使ったほうが絶対にクオリティが高いものができるはず。
キャラクターはアニメーションの作画を組み合わせるのは簡単なことだと、思ったようです。

――それがアニメーション作品に替わるわけですね。

宮武:デザイナーにはわかりきらない部分ですが、プロデュース、プロダクションの運営、色んなものの折り合いが付かなかったのかもしません。その辺のマッチングは実のところ一番難しい部分です。スタッフワーク的にも予算的にも(実写ベースでは)作りきれなかったので、アニメーションに落とし込んでいく東宝さんの発想は、間違っていなかったと思います。

――作品の制作やプロデュースは苦労が多いんでしょうね。

宮武:『テクノポリス21C』でプロデューサーを務めたのは鈴木敏充さん。彼は理想主義者。
だから、こういった難プロジェクトを最後まで押し通したんです。僕は『宇宙戦艦ヤマト』に立ち上げから関わっていますが、その時のプロデューサーは西﨑(義展)さん。
ある意味、日本最高のプロデューサーでした。現場で人手が足りなければ、お金を積んででも人を動かす、呼んでくる、尻をひっぱたくと。
あの辺の腹の座り方、更にはスケジュールの合わせ方、それから理想を求める姿勢は勉強させてもらいました。西﨑さんは桁違いでしたね。


「ある程度、超えないと話にならないじゃん」

■『テクノポリス21C』から『超時空要塞マクロス』へ

宮武一貴スペシャルインタビュー

――実際、アニメーションメインとなったことで、現場も混乱されたのでは?

宮武:『宇宙戦艦ヤマト』の時からのお付き合いのある石黒昇さんが「演出の絵コンテまではやるよ」と手伝ってくれました。
石黒さんは虫プロ出身で、若手の頃はトップクラスの腕前をもつエフェクト作画マンだったんですよ。
それが『宇宙戦艦ヤマト』で初めて監督になって。あの複雑な造形のヤマトがしっかりと動いたのは、芦田豊雄さん(※東映、サンライズ作品などを手掛けたアニメーター。『魔神英雄伝ワタル』のキャラクターデザインとしても有名)とおふたりの力が大きかった。
その石黒さんが上に立ってくれて、絵コンテも自分でやって。キャラクター作りも結構面白がって色々とアイデア出してくれて。だから作画の苦労に関してはあんまり気にしなかった。
その気にしなかった部分が『超時空要塞マクロス』にも影響を与えています(笑)……“悪”影響なんだろうなぁ。

――『テクノポリス21C』と『超時空要塞マクロス』では共通のスタッフが多いですよね。

宮武:石黒さんはSFの大好きな……おそらくアニメ界のあの世代の監督業の方で、SFをもっともわかる人。
逆に当時は石黒さんとSFの話ができる相手がアニメ界では少なくて、(話ができる)スタジオぬえと付き合いが深くなっちゃって。その過程で『超時空要塞マクロス』に繋がるんです。
『テクノポリス21C』で僕も河森も勉強させてもらった。勉強が勉強を生み、また次へと繋げていく、そんなことを経験したアニメです。

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――かなり理想が詰め込まれた作品でもあったのでしょうか?

宮武:理想論を振りかざすのは簡単だけど、では現実には何が可能(やれる)のか? 本当に僕らのイメージを具現化する現場として、この体制でOKなのか? もしくは僕らは少し後退しよう、そこから腰を一歩引いた状態で接した方がいいのかどうか? そのためにデザインを変えることも可能であると。
そういったノウハウまで僕らは、この『テクノポリス21C』の頃に一番学んだんです。
ただ、正直言って、実際のところ、当時、一般的な意味でのアニメーションを作る上では、許されないだろうレベルにめいっぱい踏み込んでしまっていました。
その辺は『超時空要塞マクロス』も同じでした。

――『超時空要塞マクロス』では、『テクノポリス21C』での経験が活かされていたんですね。

宮武:と言っても『超時空要塞マクロス』はやはりメチャクチャやりましたけどね(笑)。
「ある程度、超えないと話にならないじゃん」と言うのが、我々、スタジオぬえには、いつもあるんです。
もちろん、「それが勉強した結果?」と言われたらおしまいなんですけれども。

――『テクノポリス21C』は、ある意味、『超時空要塞マクロス』誕生にとっても不可欠な作品のようですね。

宮武:僕としても愛着があります。それこそ恥もかいたし。やって良かったなと思うのと同時に、あの苦労が今になって「HI-METAL R」になって返ってきましたから。
今、これ(・・)が僕の手元に届くこと自体がもうやっぱり並みじゃないんですよ。色々な意味で“時を越えた”。

――我々としても「HI-METAL R テクロイド ブレーダー」はやるべくしてやるというアイテムだったと思います。今日はいっぱい褒めて頂いて、開発の苦労がすべて報われました(笑)。

宮武:褒めずにいられないですよ(笑)。
貴族様どころか、まさに皇帝陛下への献上品のレベルで作られた。僕は心底そう思いましたからね。

――本日は本当にありがとうございました。


【プロフィール】

宮武一貴 KAZUTAKA MIYATAKE

宮武一貴 KAZUTAKA MIYATAKE
スタジオぬえ所属。メカニックデザイナー、イラストレーター、コンセプトデザイナー。SDF-1 マクロス、アンドロメダ、アルカディア号など名立たる宇宙戦艦をデザイン。日本におけるメカニックデザイナー職を確立させた草分け。
ホビージャパン刊『MEGA DESIGNER CREATED MEGA STRUCTURES [宮武一貴画集]』発売中 『MEGA DESIGNER CREATED MEGA STRUCTURES [宮武一貴画集]』


※画像はイメージです。


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歴史ある「HI-METAL」シリーズへのリスペクトをもとに、構成要素である「変形・ギミック」「複合マテリアル」を踏襲し、最新の技術でリニューアルし、新たなるプロダクツをリビルドしていくブランド。

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