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魂ヒストリー スーパーロボット・ヒストリー〜超合金から戦隊ロボまで〜
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■ ”スーパーロボット”って何?
「スーパーロボット」という言葉は、どこから出てきたのだろうか? 

そのルーツはTVアニメ『マジンガーZ』(1972)にある。確かにマジンガーZは主題歌の中でスーパーロボットとして謳われていた。
そして、マジンガーZといえば、ダイキャスト製ロボット玩具「超合金」の第1号でもある。
そう、スーパーロボットと超合金の邂逅は、いずれの原点でもあるマジンガーZの時点より既に始まっていたのだ。

超合金マジンガーZは腕のボタンを押して、腕をスプリングで射出する「ロケットパンチ」に、スーパーロボットとしての機能を集約していた。

すなわち超合金とは、スーパーロボットの中から「立体物として栄えるポイント」を、徹底的に選び抜いた玩具なのである。
”スーパーロボット”って何?
■ “変形”と“合体”と
スーパーロボットの立体物を語るうえで欠かせないポイントに、変形と合体がある。

“変形”と“合体”と “変形”と“合体”と 人型のロボットが別のマシンに変形する--
現在でもポピュラーなコンセプトを最初に立体化したのは「勇者ライディーン」(1975)である。

そこには「ロボットの頭部を変形後のフロントに見立てる」「背面のカバーが胴体を覆う」「ロボットの足が推進力となる」という、変形ロボットのセオリーが多数含まれていた。ライディーンの変形は「ゴッドライディーン」(1996、『超者ライディーン』に登場)でリメイクされており、両腕に武器を付けたままの完全変形を可能としている。


もう一方の合体ギミックは、「超電磁ロボ コン・バトラーV」(1976)によって達成されている。これはポピニカのバトルマシン5機を揃えることで、大型の超合金ができあがるという販売方法が採られた。

やはりコン・バトラーVも合体ロボットの指針となっており、「5体合体」「合体前の各パーツにメカニックとしての機能を与える」といった、今では当たり前とされている発想はここにおいて整合を見ている。

勇者ライディーン、コン・バトラーVを基礎として、スーパーロボット×超合金はさらなる発展を遂げていく。

「未来ロボ ダルタニアス」(1979)は合体マシンのキャラクター性を強化するためにアニマルメカを導入し、より魅力に溢れるものとした。


ライオン型ロボット・ベラリオスの顔は合体後にはダルタニアスの胸と化し、やはり後年お約束となる「胸にライオンの顔」をデザインした最初のロボットとなる。
“変形”と“合体”と “変形”と“合体”と

「闘士ゴーディアン」と「宇宙大帝ゴッドシグマ」はいずれも3機の人型ロボットによる合体を根幹としていた。

ゴーディアンは入れ子細工のごとく、大・中・小のロボットをボディに格納するという斬新な合体となる。一方のゴッドシグマはボディに変形ギミックを取り入れて、サイズを統一した3機のロボットが上半身・右足・左足に変わるというものとなった。
ダルタニアス、ゴーディアン、ゴッドシグマのアイディアは「百獣王ゴライオン」(1981)「六神合体ゴッドマーズ」(1981)に受け継がれ、オールアニマルメカの合体、6機の人型ロボットによる合体などのバリエーションが生まれていった。

“変形”と“合体”と
■ 特撮スーパーロボット
では勇者ライディーンで生まれた変形ロボットは、どのように続いたのだろうか?

「大鉄人17(ワンセブン)」(1977)は勇者ライディーンに続く変形ものであり、かつ超合金初の特撮変形ロボットとなる。手足を折りたたんで戦闘(ロボット)、要塞、飛行と3つの形態に変化するギミックも秀逸ながら、テレビでミニチュアが変形する映像との相乗効果により、スピーディなアニメロボットとは別の魅力を提示することに成功した。

大鉄人ワンセブンより生まれた特撮変形ロボットの流れは「レオパルドン」(1978、『スパイダーマン』に登場)からスーパー戦隊シリーズに繋がり、「ダイデンジン」(1980、『電子戦隊デンジマン』に登場)と連なっていく。

やがて、「サンバルカンロボ」(1981、『太陽戦隊サンバルカン』に登場)より、特撮ロボットにも合体ギミックが盛り込まれた。ここを起点にスーパー戦隊シリーズには必ず合体ロボットが登場することになり、約30年を経て「シンケンオー」(2009)、そして「ゴセイグレート」(2010)においてもなお、その流れは脈々と受け継がれているのだ。
特撮スーパーロボット space 特撮スーパーロボット space 特撮スーパーロボット


■ 1990年代、そして現在へ至る道
さて、戦隊ロボは1990年代より超合金の冠が外れ、スタイル的にもギミック的にも、より自由な発想が盛り込まれていく。それに呼応して、新たなスタイルのスーパーロボットも続々と生まれることとなった。

その一つが「GEAR戦士電童」(2000)である。電童はその名の通り、ボディと両脚に合計3基の電動モーターを内蔵。手足のタービン回転および、それを利用したタービンダッシュと呼ばれる電動走行が可能となっていた。また、データウェポンというオプション武器を装着すれば、モーター動力で武器を動かすことも可能としている。
まさに全身そのものがギミックという、まさに21世紀のスーパーロボットの布石となる存在であった。

また、その間、超合金は独自の進化を遂げていた。
1997年よりスタートした「超合金魂」はもとより、「電脳超合金タチコマ」「DX超合金 マクロスFシリーズ」「超合金ドロッセル」など、ダイキャストの素材感を重視したニューカテゴリーが次々と誕生しているのだ。

超合金とスーパーロボットは原点を共にしており、その進化の過程もシンクロナイズしていたことは先に記した通りである。しかし、超合金もスーパーロボットもまだまだゴールに達したわけではない。

新たな魅力を備えたスーパーロボットと、驚きのギミックを内蔵した超合金がスクラムを組む日を楽しみにして待とうではないか。

1990年代、そして現在へ至る道 space 1990年代、そして現在へ至る道 space 1990年代、そして現在へ至る道

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五十嵐 浩司(いがらし こうじ) 五十嵐 浩司(いがらし こうじ)
1968年生まれ/青森県出身

・お気に入りのスーパーロボットはマジンガーZ他、多数。
・編集者として、ホビー雑誌各種の他、各種単行本、
 DVDやCDの解説書に携わる
・最新作は「S.H.フィギュアーツ コレクションブック」
 「ROBOT魂 SIDE BOOK」「宇宙船別冊 がんばれ!!ロボコン」



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